自分らしく自由な生き方をする人が多いといわれている湘南。葉山に暮らす森嵜周(もりさきめぐる)さんも、そんな一人だ。幼少のころより絵を描くことが大好きだった森嵜さんは、美術大学に進学して舞台美術を専攻。造形教室の先生などを経て、24年前にご主人が葉山でオープンした自家焙煎のコーヒー豆専門店を手伝っている。「主人が主役でコーヒー豆専門店の舞台をつくっているイメージです」と笑う。絵を描くことはライフワークとして続けているが、悩みが。「どうしても作品がたまってしまう。全部売れればいいんでしょうけど……」。儚くて、季節感があって、アートを表現できるものは。ひらめいたのが和菓子だった。「考えないで感じて始めるタイプ」で、ほぼ独学で7年前に和菓子作りをスタート。持ち前のクリエイティブなセンスが評判を呼び、今では地元の茶会などには欠かせない逸品に。「葉山は自分の表現をしている人達が多い土地。みんなでそれぞれやっているんだけど、誰かが困ったらみんなで助ける」。震災を機に移住も考え、試しに他の街に家族でショートステイしてみたが、やはり葉山に戻ってきてしまう。とはいえ大好きなこの地だからこそ、、永遠に葉山で暮らす執着はない。「とにかく身も心も軽くしておきたい」と森嵜さん。実に軽やかな生き方だ。
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