人をつなぐ街と海|湘南スタイル  04葉山で老舗家業を継承した家族×東宝ハウス湘南

 4年前に結ばれた英三郎さんと邦子さん。邦子さんの実家は、ビーチサンダルで有名な葉山の「げんべい」。元々は足袋を扱っていた江戸時代から続く老舗だ。結婚前は家業を継ぐことは頭になかったが、家庭の事情が重なり、急きょ夫婦で店を切り盛りすることに。
 ビーサンことビーチサンダルは、湘南で暮らす人々にとって愛すべき夏の足だ。とりわけ「げんべい」のビーサンは馴染みが深い。昭和30年、日本で初めて販売されて以来、三代にわたり愛用する家族も少なくない。今や、その人気は全国に広がっている。
 婿入りした英三郎さんにとっては、毎日が勉強。邦子さんや一緒に働く親類とともに、時にはぶつかりながらも、日々がんばっている。その甲斐があって、店は順風だと言う。2年前には長女の凜ちゃんを授かり、家族も増えた。
「僕の役割は次の世代にバトンを渡すこと」
「地元の人に愛されていることに感謝。その信頼にこたえないと」
 二人の思いが、老舗「げんべい」の歩みを明日に進める。

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