国道134号線沿い、鵠沼海岸にあるミニパーク(通称ミニパー)。若者達が三々五々、集まってくる。彼らに共通しているのは「スケボー」に熱中していること。サーフィンやスケートボード。いわゆる「横ノリ系」のアクティビティは、湘南とは切り離せない。近年、オリンピックの正式種目にも採用されて、メジャースポーツに仲間入りした。だが、湘南に根付いているスタイルは異なる。スケートボードとともに空中へ高く飛び上がる「オーリー」、縁石やレールの上を滑る「グライド」など、人と競うのではなく自由にトリックを楽しんでいる。その周辺から写真家やアーティストなど、さまざまなクリエイターが誕生してきた。高校2年生の曽根宇琉麻(うるま)さんも、その一人だ。鵠沼海岸に通いながら、スケボー仲間を撮影している。「夕日をバックでスケートをしている友達を撮ったら、『超かっこいいいじゃん』となった」。「写真は動画と違い想像できる自由さが楽しい」とのめり込み、都内で写真展を開催するまでに。この春、曽根さんは高校を転校して、写真スタジオで働くことを決意。資金を貯めて、カメラを手に海外を旅する予定だ。「将来、やりたいことがいっぱいありすぎてまだ絞れないです。でも、何か見つけられたらいいな」。仲間も家族も、曽根さんの挑戦を応援してくれている。「心配やドキドキはあります。けど、マジ行きたい」。カメラのファインダーの向こうに広がる景色は無限だ。
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